便秘には、腸の形にそっておなかをマッサージして、外から腸に刺激を与えるのも効果的です。
エステなどでも、ダイエット効果があるとして腸マッサージをしてくれるところがありますが、自分でも簡単にできます。
普通の便秘だけでなく、胃検診でバリウムを飲んだ後に下剤を飲んでも効果がないといった場合にも、効きます。
腸をもんで、滞っている便を順番に押し出していく様子をイメージしながら、マッサージしてみましょう。
腸マッサージのやり方は、以下の通りです。
まず、仰向けに寝ます。膝は、伸ばしても曲げても問題ありません。
その状態で、おなかを時計回りに円を描くように、親指以外の4本指を使って、両手を重ねてさすります。
5分程度で大腸に刺激を与えることができ、腸の蠕動運動が促されます。
しばらくすると、ごろごろとおなかがなって、腸が動いている様子やガスが抜けていくのも、自分で感じることができるでしょう。
30回程度は続けてマッサージするとよいです。
その後、両手の人差指、中指、薬指の3本で、おなかを時計回りに、へその上から5センチくらいずつずらしていきながら、順番に押して一周回っていきます。へその上と下と、左右を3箇所くらいで、大体8箇所程度を押して回っていく感じです。
ゆっくり、強すぎないように押しましょう。押していると、一部だけ痛かったり固いところがあるかもしれません。
その場合は、そこを多めに押すようにしましょう。何度も押していると、少しずつ痛みが薄れ、固さが和らいできます。
注意点としては、絶対に逆周りをしてはならないということです。逆周りにまわすと、下痢に効きます。
便秘の人は、時計回りと覚えましょう。
自宅で手軽にできる腸マッサージで、便秘を改善しましょう。