便秘を治すためには、食事や生活習慣を改善して腸内環境を整えることが大切です。
しかし、腸内環境が整っていていい便ができていたとしても、押し出す力が不足していると、うまく排便できません。
うまく排出するためには、便を押し出す腹筋が必要です。
腹筋をきたえる事で、便を押し出すだけでなく、血行がよくなって胃腸の働きも改善されます。
また、たるんだ胃腸が本来の位置に戻ることで、体調がよくなることもあります。
特に、女性は腹筋不足による便秘の人も多いですので、便秘の人は腹筋をきたえる運動をしましょう。
腹筋をきたえる運動で、手軽なものを以下に挙げます。
一つ目は、腹式呼吸です。これも腹筋運動になります。
腹式呼吸は、息を吸うときにおなかが膨らみ、吐くときにおなかがへこむものです。
なんとなくではなく、おなかが膨らんだりへこんだりするのを意識しながら、吐くときは吸うときよりゆっくりと、時間をかけて呼吸しましょう。
はじめは仰向けに寝て、おなかに手を当てるとわかりやすいと思います。
慣れてくると、座ったり立ったりしていてもできるようになりますよ。
二つ目は、座ったままできる腹筋運動です。
椅子に浅く座り、膝をゆっくりと上に上げていきます。呼吸を整えて、ゆっくりとするのがポイントです。
腰痛もちの人には不向きですので、腰に負担のない程度にするとよいでしょう。
三つ目は、寝たままできる腹筋運動です。
一般的な上半身を持ち上げる腹筋運動でもいいのですが、それは少しハードだという人は、膝をたててすると少しやりやすくなります。
二つ目と三つ目の運動の時には、筋肉を縮める時に息を吐き、筋肉を伸ばす時に息を吸うということを意識して行いましょう。腹筋に限らずどの運動でも、このように呼吸すると筋肉を効果的に鍛えられます。